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訪問鍼灸マッサージに関するノウハウを網羅的に発信します!

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【失敗談】売上至上主義だったしょちょーが、実はたった一言を求めていた話【訪問鍼灸マッサージ】

こんにちは!
「今日こそ独立開業だぞ☆ブログ」管理人のしょちょーです

本日も出張ブログをお届けします^_^
今回は僕自身が過去に体験した「失敗談」と、そこから得られた「学び」についてお話ししたいと思います。
今から10年ほど前のこと。
当時、僕は訪問鍼灸マッサージ部門を正式に立ち上げ、管理者として「売上を上げなければならない」という使命を背負っていました。
 
 
1.全ては「売上のため」に

当時は、売上をどうやって上げるか試行錯誤の真っ最中。
代表や副社長のとたくさんのアイディアを出し合い、共通の結論として出たのが「ケアマネージャーへの営業が一番効果的」という方針でした。
そして売上が上がればしょちょーの収入も上がる。とにかく売上を上げるのだ、頑張れ!という一言でしょちょーは奮起し活動をしていきます。
訪問範囲内の営業先——その数、約300件。
施術の合間にすべてを回るという、営業→施術→営業→施術…といった毎日をひたすら繰り返しました。
当然、採用活動も実施していき、面接→採用も僕自身が行い、入っていただいた以上技術研鑽に励んでいただきながら訪問治療をしていただくこととなります。
その訪問治療の患者さんは一体どこにいるのか???
そう、しょちょーの営業にかかっているのです。
紹介がないときには、「なぜ紹介がこないのか、もっと動きなさい」と責められているような感覚で働き続け、採用、研修、営業、施術…このサイクルを延々と回していたのです。
 
 
2.うまくいかない指導、年上スタッフの離職

当時の僕はまだ経験が浅く、研修といっても網羅的に教えることができず、お願いの仕方も拙かったわけです。
しかも、僕より年上の方ばかりだったこともあり、「このくらいはできるだろう」と勝手に期待していたんですね。でも当然、こちらの意図通りには動いてくれない。
「しょちょーの指示には納得できない」
なんて言われたりしました。
こ、このー!!なんて思ってましたが、、、
今思えば、それは指示不足、段取り不足、そして何より“伝え方”の問題でした
しょちょーの能力不足の問題です。
でも当時はそんなこともわからず、うまく動いてくれないことに憤りさえ感じていました。
その結果、スタッフは次々に離職し、また採用して研修して営業して…このループに心身ともに疲弊していきました
 
 
3.しょちょーが欲しかったのは「ありがとう」の一言

代表からは「売上を上げてほしい」と再三言われていたので、それだけに集中して行動を続けました。
でも、当時の僕が本当に欲しかったのは、「いつも頑張ってるね、ありがとう」のたった一言だったと思うんです。(今思えば代表も手一杯だったような気もします)
それがなかった僕は、自分で自分を励ます術も知らず、次第に気力を失っていきました。
営業に出るふりをして、ファミリーマートで2〜3時間コーヒーを飲んで時間を潰すこともありました^^;
もちろん、そんなことはバレてしまいますよね。
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社員 「あっ!しょちょー!!サボってる!!!」
しょちょー 「サボってない。考えてた。2時間前から。」
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4.売上は上がったけれど…学びの多い時間

結果として、売上はしっかり上がっていきました。でも、本当に疲れました。
ただ、その経験があったからこそ、今の自分があるという確信も持てています
売上を上げるには、確かな価値を提供するほかありません。その価値作りにずっと邁進してきました。おかげさまで10年経った今でも「BBQマラソンあるけど、来る?」と声をかけてくださるケアマネさんもいらっしゃいます。
経営者としてはまだまだ試行錯誤の途中ですが、「売上を上げる方法」「患者さんやケアマネに喜んでもらう方法」に関しては、確かな自信を持って独立することができました。
 
 
5.“人との違い”を認める大切さ

あの時期を振り返って、今強く思うのは「自分と他人はそもそも違う」という前提に立つことの大切さです。
これは、優劣ではありません。考え方も経験も、感じ方も、全てが違う。
だからこそ、相手の立場を理解し、丁寧に伝える。
お願いというより「提案」に近い形で情報を共有する。
チームとしてどこに向かいたいのか、そのゴールを明確にしたうえで、「 一緒に進もう ^_^ 」と声をかけることが必要なんだと気づきました。
 
 
6.自分を律し、自分を褒める

それと同時に、人からの評価を待つのではなく、自分で自分を褒めることの大切さにも気づきました。
「今日もよく頑張ったね」「ありがとう、自分」と、誰よりも先に自分が自分に言ってあげる。
特に個人事業主や経営者になると、誰かに褒めてもらえる機会は減っていきます。だからこそ、自分で自分を労る力を持たないとやっていけないのです。
そして、当時足りていなかったもの。
それは「タスク管理とスケジューリングの力」です。
営業先が500件あって、50件回れば1件紹介がもらえると仮定する。
目標が10件の紹介なら、500件回る必要がありますよね。
そのためには、何日で終わらせるか、1日何件回るかを逆算してスケジューリングする。
それができなければ、そもそも目標達成はできません。
スケジューリングとは自分自身との約束なのです。

~~~~~
ある日、あなたは友人と駅で待ち合わせをしました。
約束は14時――。
、、、あれ?14時になっても来ない。電話してみよう!
あなた 「なにやってるの?」
友人  「あ、ごめんごめん、疲れてたから会うのやめようか。」
あなた 「 。。。 」
~~~~~

こんなやりとりがあったらよほど心が広い方じゃない限りは憤りを覚えると思います。
では次はどうでしょう?

~~~~~
ある日、あなたは自分自身と14時〜15時で4件の挨拶まわりをする約束(スケジューリング)をしました。
時刻は14時――。
あなた    「あぁ〜、、、疲れてるし、挨拶は明日にしよっと!」
自分自身  「 。。。 」
~~~~~

気づかないかもしれませんが自分自身との約束を破ることは、自分自身の姿勢を裏切ることに繋がります。約束したことはちゃんと実行する。
すると、 「よくやっているぞ、自分!」 と自身を認めやすくなります
さらに、営業の質を高めるには、資料を工夫したり、トークを見直したりする必要があります。これも、時間の管理ができてこそできる工夫ですよね。
そして日々先々に発生するタスクについて、下記の4つのグループに分ける。

・重要で緊急
・重要で緊急じゃない
・重要じゃないが緊急
・重要でもなく緊急でもない
 
これをタスク管理として言語化し、一つ一つのタスク完了までにかかる時間数、期限、重要度を振り分ける。こういった技術を使って目的と目標の達成に動いていたら、もっと的確な行動ができていたと思います。
 
 
7.感謝の言葉を惜しまない

最後に。
これは自分への教訓でもあるのですが、、、
部下やスタッフ、仲間には、「いつもありがとう」「最近どう?何か手伝えることある?」と声をかけることを意識しています
自分が過去に欲しかったその言葉を、今度は自分が誰かに届けられるように^_^
そして自分自身にも届けられるように! 
もし今現在、まわりに同僚や部下、先輩がいらっしゃるのであれば、ぜひ伝え方をそれぞれに工夫して頂いたうえでたくさん「ありがとう、頑張っていますね」と、発信してあげてください^_^
その一言には栄養ドリンクを飲む以上のパワーが秘められていますよ!
お一人の先生であれば、お風呂のお湯に使ったときにでも「よ〜くやった!自分!良いぞ!」と自分で自分を褒めてあげてくださいね!
ぜひ、良い循環の輪を自ら発信していきましょう!
以上、しょちょーの失敗から学んだ事例でした。
 
皆さんのご活躍を心から願っています!
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著者プロフィール

●しょちょー

訪問鍼灸マッサージ業界で10年以上、現場・マネジメント・経営のすべてを経験。都内の整骨院で訪問部門をゼロから立ち上げ、7年で年商1億円にまで育て上げたのち、2021年に独立開業。

営業・採用・教育・訪問・請求業務などをすべて自ら経験し、現在は7名体制の治療院を運営中。全国のあはき師に向けてセミナーやブログでの情報発信も積極的に行っている。

自身の白血病の闘病経験を通じて「豊かに生きること」の大切さに気づき、現在は【今日こそ独立開業だぞ☆ブログ】を通して、独立や経営に悩む施術者を支援する活動を続けている。

好物はマヨネーズ。三色丼の三色をほぼ一色になるようマヨネーズをかけて食べるのが楽しみ。