施術関係
【患者様のご入院】どれくらい枠を空けておくべきか?適正期間の考え方
こんにちは!
本日も 出張ブログとして、現場で迷いやすいテーマについてお話ししていきたいと思います。
今回のテーマは、
「患者様がご入院された場合、枠をどれくらい空けておくべきか?」
訪問マッサージをしていると、必ず直面する問題ですよね。
特に冬場は転倒・肺炎・持病の悪化などが重なりやすく、入院が増える季節でもあります。
もちろん患者様の一日でも早い退院と回復が第一ですが、事業所としては 空ける枠の“適正期間”をどう考えるか が非常に重要になってきます。
しょちょー自身も前職時代、この問題をスタッフに聞いたところ、想像以上に回答がバラバラで驚いた経験があります。今日はその経験談と、いま現在うちの会社で採用している「現実的で再現性の高い運用方法」を詳しく解説します。
1.現場スタッフに聞くと「待てる期間」がバラバラになる理由
以前、スタッフにこう聞いたことがありました。
「入院された場合、どれくらいの期間なら枠を空けていられる?」
すると…
・1週間で枠は潰したいです!
・1ヶ月は空けてもいいと思う
・3ヶ月ぐらいは待ちたい
と、まったく方向性が揃わない結果に。
この時に強く感じたのは、
“人の感情で決めようとするとブレが出る”ということでした。
つまり、
「自分がどれくらい我慢できるか」
「この患者さんには思い入れがあるから待ちたい」
といった“感情”で判断がぶれてしまうのです。
これでは組織として統一したサービス品質にはなりませんし、スタッフ同士でも判断の不一致が発生し、後々トラブルの原因にもなります。
2.しょちょーの会社で採用している基準は「1ヶ月」
ここからは参考例として、うちの会社の基準を紹介します。
しょちょーの会社では、、、
【入院後、原則1ヶ月間は枠を空けておく。】
その上で、状況に応じて下記のように運用しています。
【ケース①】1ヶ月経過前に退院予定が明確になった
→ そのまま枠をキープ
例)「退院予定は3日後」「来週には戻れそうです」など。
【ケース②】 1ヶ月待っても退院の見通しが立たない
→ 枠を一旦閉じて、他の患者様に提供する
その際、患者様やご家族には丁寧にこう説明します。
・「ご希望の患者様がいらっしゃるため、一度枠を調整させてください」
・「退院後は別の時間帯でご案内、もしくは担当が変わる可能性があります」
※“断る”のではなく、“調整する”と伝えるのがポイントです。
3.なぜ「1ヶ月」が適正ラインなのか? 3つの根拠
① 多くの方が2週間〜1ヶ月で退院される現実
経験的にも統計的にも、
短期入院で戻られるケースの多くが1ヶ月以内です。
完全に早期退院を見込めなくても、1ヶ月という期間は復帰を待つには妥当なラインです。
逆に2〜3ヶ月の入院となると、次の問題が出てきます。
② 長期入院は「ADL・生活スタイルの大幅な変化」が起こる
2ヶ月以上の入院は、日常生活動作(ADL)や認知面、体力面に大きな変化が出やすく、退院後のサービス構成も大幅に見直されることがあります。
すると、
・元の時間帯で戻れない
・他事業所のサービスが先に入る
・ケアプランそのものが再構成される
といった形で 元の枠が埋まってしまう可能性が極めて高くなる のです。
これが「長期間待っても戻らない」ケースが一定数ある理由です。
③ スタッフの心の安全を守るために“明文化”が必要
現場スタッフにすべてを委ねると、次のような問題が起こります。
・Aさんは3ヶ月待った。
・Bさんは1週間で枠を埋めた。
・ご家族やケアマネさんが「人によって対応が違う」と不信感を抱く。
・スタッフ自身が「本当にこれでいいのか?」と葛藤して疲弊する。
・複数担当にしている場合、スタッフ間の見解がズレて負荷になる
これは完全に 組織のルール不足が生むストレス です。
だからこそ、
・事業所として方針を言語化し
・文書で残し
・スタッフ全員が同じ判断ができるようにしておく
この仕組みがものすごく大切になります。
4.文書化していない事業所は注意!案内に必ず明記しよう
トラブルを防ぐために、以下のどれかに必ず明記すべきです。
・利用案内
・重要事項説明書
・事業所独自のガイドライン
・別紙として案内文を配布
「契約時に説明されていないこと」を後から運用し始めると、誤解を招きやすいからです。
文書として残すことで、
・スタッフが自信をもって説明できる
・ご家族の理解が得られやすい
・事業所全体の一貫性が高まる
というメリットがあります。
5.最後に:基準は「根拠」を持って決めるのが大切
今回お伝えした1ヶ月というラインは、あくまでもしょちょーの会社の基準です。
大切なのは、
「なぜその期間なのか?」という根拠を持ってルールを整備すること。
根拠がある基準は、スタッフを守り、事業所の信用を守り、そして患者様・ご家族様の安心にもつながります。
訪問マッサージは“人の生活に深く入り込むサービス”だからこそ、線引きが曖昧だと現場が疲弊します。
逆に基準があるだけで、運営は驚くほど安定します。
ぜひ皆さんの事業所でも、自分たちに合った最適なラインを設定し、スタッフと共有してみてください。
訪問鍼灸マッサージネットワークでは、全国の訪問鍼灸マッサージ師の活動を応援しています。
困ったことがあったらぜひネットワークに参加してみてくださいね👍️
今日も一歩ずつ、前へ進みましょう^_^
皆さんのご活躍を心から応援しています!
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●しょちょー
訪問鍼灸マッサージ業界で10年以上、現場・マネジメント・経営のすべてを経験。都内の整骨院で訪問部門をゼロから立ち上げ、7年で年商1億円にまで育て上げたのち、2021年に独立開業。
営業・採用・教育・訪問・請求業務などをすべて自ら経験し、現在は7名体制の治療院を運営中。全国のあはき師に向けてセミナーやブログでの情報発信も積極的に行っている。
自身の白血病の闘病経験を通じて「豊かに生きること」の大切さに気づき、現在は【今日こそ独立開業だぞ☆ブログ】を通して、独立や経営に悩む施術者を支援する活動を続けている。
好物はマヨネーズ。三色丼の三色をほぼ一色になるようマヨネーズをかけて食べるのが楽しみ。