学生向け
暗記科目~記憶の定着について
こんにちは!この記事を書いているのが2月14日になりますので、国家試験ももう間もなくです。学生の皆様は、最後の調整段階に入っているのではないでしょうか?
今回は、暗記についてお話ししていきます。私自身は暗記はあまり好まないタイプなのですが、そうは言っても科目によってはそれが必要な場合も当然あると思います。
そこで、暗記をする際に心掛けることを、いくつかピックアップして紹介していければと思います。よろしくお願いいたします。
そこで、暗記をする際に心掛けることを、いくつかピックアップして紹介していければと思います。よろしくお願いいたします。
○反復を心掛ける
突然ですが、「エビングハウスの忘却曲線」というものをご存じでしょうか?気になる方は検索してもらえば図も出てきますが、要は、人間の忘却に係る時間とその割合を示した概念です。これによると
・20分後には42%忘れる
・1時間後には56%忘れる
・1日後には74%忘れる
とされています。頑張って覚えても、1時間経ったら半分以上忘れてしまうのですね。
そこで、反復が必要となります。一度覚えたつもりでも一日経ったら74%も忘れるので、そのままだと役に立ちませんね。勉強したあと1~2時間経ったら、再度同じ項目を覚えなおすことにより、記憶が定着しやすくなります。時間が経てば経つほど記憶は減退するので、比較的早めに反復をしましょう。
○気になったら「即」調べる
頭の中で色々と復習をしている時に、「あれ何だっけ?思い出せない?」ということは、頻繁にあると思います。こういう時はチャンスです。即刻調べましょう。現代では大半の方がスマホをお持ちでしょうから、調べるのも簡単です。
この、「何だっけ?思い出せなくて気になる」時に調べて納得したものは、記憶がかなり定着しやすくなる印象です。これはデータを取ったわけではありませんが、個人的には間違いなく実感しています。好奇心が強くなっている時は、学んだことが記憶に残りやすいのは、何となくイメージできるのではないでしょうか?
逆に、この機会を逃して後回しにしてしまうと、通常通りの記憶といいますか、やはりまた薄れていくものです。酷い時には、調べることすら忘れてしまったり…(笑)
ですので、気になることがあったら、可能な限り即刻調べることをお勧めします。
ですので、気になることがあったら、可能な限り即刻調べることをお勧めします。
○時には音読してみる
文章が長いと、黙読だけではどうしても効率が悪くなることもあります。そういう時は、試しに音読してみましょう。
文章が長いと、黙読だけではどうしても効率が悪くなることもあります。そういう時は、試しに音読してみましょう。
コツとしては、表情筋を豊かに使い、あえて口を大きく開けて読んでみることです。不思議と、目だけだはなく口を使うことや、耳から入る情報が加われば、文章を理解しやすくなります。
声に出してみると、文章の区切りや意味がわかりやすくなる、ということは実感できるのではないでしょうか?加えて敢えて大きく口を開けることにより気分転換にもなるので、なんとなく煮詰まったり、集中力が低下したりした時に、試してみていただけると良いと思います。
○移動の際は「復習」
通学に電車を使うことも多いでしょう。こういう時に、黒本などを使って時間の有効活用は多いに素晴らしいと思います。
ただ、この時のコツですが、今までに知らない新規の情報を入れようとすると、中々上手くいかないものです。公共交通機関ですから、乗客の話し声や乗務員のアナウンス、到着駅の確認などでどうしても集中はしきれないと思います。
そういう時に、予習などまっさらな情報を入れようとしても、中途半端になることは想像に難くありません。そこで、こういう時は「復習」がお勧めです。
予め知っている情報の再確認であれば、他のことに気を遣いながらも「ああ、そうだった」と定着させやすいと思います。バスや電車の移動の際の勉強は、「復習」を心掛けましょう。
○睡眠は重要
試験が近づいてくると、寝る間を惜しんで勉強に取り組まれる方も多いと思います。ただ、睡眠を削るのは、記憶においては逆効果かもしれません。
記憶が定着するには、ノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルが重要だとされています。故に、そのサイクルを確保するためには、相応の睡眠時間が必要になります。
個人差もありますが、最低でも6~7時間の睡眠時間は確保したいところではないでしょうか?また、睡眠をとる時間帯も考慮し、昼夜逆転は可能な限り避けましょう。
暗記科目に取り組む場合は、上記のことを意識して行うと、記憶力の定着が変わってくるのではないか、と思います。この文章が、少しでも皆様のお役に立てば幸いです!