MENU

ブログ

Blog

訪問鍼灸マッサージに関するノウハウを網羅的に発信します!

学生向け

過去問のメリット&デメリット【あん摩マッサージ指圧&はりきゅう 試験対策】

こんにちは。学生さんが試験対策などで勉強する際に、「過去問」はなくては語れないものだと思います。私自身も学生時代には散々お世話になったものです。
ただ、確かに大変重要なツールですが、頼り過ぎたり使い方を間違えたりすると、マイナスにもなるものです。
今回は、過去問をどのように上手く使うか、その考え方を記していければと思います。
 
 
①過去問のメリット
 
メリット、という項目は不要なくらい過去問は超重要ですね。ただし、学校と国家試験で少々意味合いは異なると思います。
 
a)学校編
 
学校内での中間試験や期末試験は、国家試験と異なり、必ずしもマークシートではありません。当然のように記述問題もあれば文章穴埋め問題もあるでしょうし、色んな形があると思います。そのような場合、傾向を知る上で過去問は必須と言えるでしょう。
また、複数の過去問を見ていると、該当の先生がどのポイントを重視しているかが見えてくると思います。当然、授業中でも強調しているでしょうから、そちらに時間を優先的に割くことができるでしょう
授業で重要ということは、もちろん国家試験でも重要、ということですね
 
b)国家試験編
 
国家試験も過去問は必須です。複数年分掲載がある過去問集を用意しましょう。過去問集は解答だけでなく、解説もしっかり載っています。この解説はかなり重要なことが書いてあるので、読み飛ばすことなく隈なくチェックしてくださいね
その上で、自分が抜け落ちていた項目を、改めて教科書で見直します。
これを繰り返し、最終的には選択肢に頼らずに、自分で解答を見つけ出せるようになると良いですね
 
 
②過去問のデメリット
 
過去問が必須であることは、強調するまでもなくわかっていると思います。ただし、過去問に頼り過ぎると、思わぬ落とし穴が待っていることがあります。試験を作る側も学生が過去問を勉強していることを前提で、その裏をかこうとするわけです。
過去問の暗記だけで試験を突破されては本末転倒ですからね。以下、見ていきましょう。
 
a)学校編
 
学校の試験は様式が自由なのは先に述べた通りです。そのため、去年とまるっきり内容を変えたり、解答方法を変えたりすることも可能です。
私自身も様式が全く変わって「おや?」と思ったことがありました。過去問しか見ていなかった人は、やはり厳しい結果になったと思います。
過去問は、「出題頻度が高くなる重要項目」という位置づけであり、丸暗記をするものではありません。それをやってしまうと、新しい問題に対応できなくなります。
国家試験でも、過去問と全く同じ問題が出ることはありません。似たような内容でも、表現や選択肢は絶対に変わります。ですので、学校の試験で予め対応力を身に着けておきましょう
もっとも、試験を作成する教師の側からすれば、様式を丸ごと変えて新しくするのはものすごい大変なので、大体は過去の転用になることが多いのは事実ですが…
 
b)国家試験編
 
国家試験はマークシートの選択式という方式は固定ですので、問題形式に変更がない点は安心できます。内容の傾向も大幅に変わることはないので、過去問は本当に強い武器になりますね。
デメリットとすれば、過去問数が少ない分野のインプットがどうしても少なくなるので、過去問以外のフォローがしっかり必要です。過去出題率が低かったからといって、今回も出ないとは限らないですからね。
あと、丸暗記をしていると、ちょっとした「表現の言い換え」で動揺してしまうことがあります。例えば「筋萎縮性側索硬化症」は覚えていたのに、国家試験で「ALS」と出て、混乱して失点してしまう…これは本番あるあるです。「ヒトパピローマウイルス=HPV」とかもそうですね。
これを読んでいて「そんなので混乱するはずないだろう」と思われるかもしれません。ただ、本番ならではの緊張感は経験した方はわかると思いますが、これで失点してしまうことは本当によくあるのです
国家試験は、その場での文章の理解力が本当に大事になります。このような対応力は暗記のみでは身に付かず、根本的な理解が必要になります。表面的な理解しかしていないと、足をすくわれることがあるので注意ですね。本当、もったいないですよ。
加えて、選択肢に頼らず、仮に記述式であったとしても自分の頭の中で解答できるようにしておくと、尚良いですね
過去問からは外れますが、国家試験は解答のマークシートが縦方式と横方式があります。これは、隣の解答を見てカンニングしようとしても、パッと見でできないようにする措置ですね。慣れていない方式ではマークミスが起こりがちですので、注意しましょう。
 
このように、過去問だけに頼ることなく、教科書や参考書も用いながら、総合的に理解を深めていきましょう!
____________________________________

●在宅鍼灸師・在宅マッサージ師養成講座のご案内●
 
「在宅領域で活躍できるプロフェッショナルを目指したい!」
「訪問鍼灸・マッサージに興味はあるけど、どうすればいいかわからない…」
「なかなかお客様が集まらず、安定的な事業運営が難しい…」
 
そんな方のために、伴走型の養成講座を開講中です!
 
☑少人数制&オンラインで学べる!
☑ 事業運営のノウハウを基礎から実践まで網羅!
☑ 座学だけじゃない。ひとりひとりの実践と細やかなフィードバックを実施!
 
\在宅医療のプロを目指せる/
在宅鍼灸・マッサージ師養成講座の詳細はこちら
____________________________________
著者プロフィール
●足森大起(あしもり だいき)
一橋大学卒業後、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。訪問マッサージの現場にて、個人宅や施設での施術経験を積み、ケアマネ営業や請求業務にも対応。
現在は、制度や現場に精通したサポート担当として、年間100事業所以上の新規開業や受領委任制度の相談に携わるほか、業務支援サービスのユーザーサポート・品質管理にも従事。
保険請求セミナーの講師として制度理解の普及にも取り組んでいる。
趣味は居合い抜刀術で、年に数回滝で修業も積んでいる。