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訪問鍼灸マッサージに関するノウハウを網羅的に発信します!

開業

開業について(収入編)

①はじめに
②療養費について
③集客ペースを考える
④さいごに


①はじめに

 今回は、開業するにあたって、訪問鍼灸マッサージの収入について考えていきましょう。今回の記事では自費は考慮せず、保険に関する事項を説明していきます。


②療養費について

 医療保険を用いる訪問鍼灸マッサージの料金(療養費)は、厚生労働省が定めています。具体的な数字は、こちらをご覧ください。ちなみに、平均して2年に1回程度のペースで、療養費の改定が行われます。

 ご覧いただくとわかるように、部位数施術項目によって明確に料金が定められています。また、施術時間で料金の変動はなく、訪問回数によって料金が上下します

 療養費に関して言えば、私たち事業者に値決めの権利はありません。そのため、売上を増やすには

患者数を増やす
患者様一人当たりの訪問回数を増やす
単価を増やす

が手段となります。

 単価に関しては、鍼灸を行うとか、変形徒手矯正術を行うといったことになります。訪問回数は、週に何回訪問するかは患者様によって異なりますが、なるべく多くご利用してもらえるような関係性を構築したいところですね。

 さて、そのためには集客が必要となります。集客はどのように考えるべきか、以下見ていきましょう。


③集客ペースを考える

 患者様が一人もいないと、訪問回数や単価の工夫は意味を成しません。まず最も考えるべきことは集客でしょう

 営業については別に複数の記事を書いていますので、ここでは割愛します。ここでは、どのくらいのペースで集客が見込めるかに注目します。

 開業したてで、全くの「初めまして」からスタートする場合は、営業100件に対し、1件くらいの契約を想定します。この数字を楽と捉えるか厳しいと捉えるかは人によって異なると思いますが、妥当なところではないでしょうか。

 そして、営業に行ってから、問い合わせを頂くまでの期間にも、タイムラグがあります。大体、一月半から二月くらいを見込んでおくと無難かと思います。

 さらに、訪問鍼灸マッサージは、すぐに療養費の入金があるわけではありません。レセプトが受理されてから、返戻にならなければ大体2~3か月後に保険者から療養費が振り込まれます。このタイムラグも考慮する必要があります。

まとめると、

集客にかかる時間
入金にかかる時間

があり、これを想定してキャッシュフローが回るよう、事前準備が必要ということになります。


④さいごに

 こうしてみると、最初の収入を得られるまでに、思ったより時間がかかる印象ですね。収入が得られるペースを考え、「何か月で幾らの売上目標」を予め立てておくと、営業に必要な件数や、患者様数の目標がロジカルに導き出せます。

 収入が見込めれば、支出の方もある程度安心して行えますね。次回は、支出について考えていきましょう。