受領委任制度
10月改定の「訪問施術料」とは?
①はじめに
②訪問施術料
③按分処理の廃止
④さいごに
①はじめに
令和6年の改定が発表されましたね!私たち治療院にとっては、金額が全体的には上昇する改定となり、また内訳表も廃止になるなど、嬉しい側面が大きいかもしれません。
一方で「訪問施術料」という今までにない制度が出来たりと、複雑になりそうですね。今回は、ここに焦点を絞って、どのような形になるか解説していきますね。
②訪問施術料
訪問施術料ですが、2024年10月から開始となります。
これは、今までと考え方を変え、「往療費」という概念を失くしたものです。代わりに「施術料+訪問」のセット料金を作った、という形ですね。
これは、今までと考え方を変え、「往療費」という概念を失くしたものです。代わりに「施術料+訪問」のセット料金を作った、という形ですね。
料金自体は変動がありません。例えば9月までは5部位+往療であれば、
450円×5部位+2,300円=4,550円
ですし、10月からの訪問施術料も、
5局所であれば1回辺り4,550円、
と同じ数値です。これは、はりきゅうも同様ですね。
ですし、10月からの訪問施術料も、
5局所であれば1回辺り4,550円、
と同じ数値です。これは、はりきゅうも同様ですね。
ただし、これに伴い往療距離4㎞超えの加算は廃止となりました。遠距離をメインに訪問していた治療院さんにとっては、この辺りが減算となってしまうかもしれませんね。ただ、それでも元々の施術料が大幅に上昇している点は救いだと思います。
③按分処理の廃止
訪問施術料の創設に伴い、按分処理が廃止となりました。9月まで有効である「按分処理」とは、同一家屋で複数人に施術をした場合、だれか一人にのみ往療費を算定できるので、それの配分をする、ということですね。
これの問題点としては、特定の一人だけに負担がかかったり、配分が複雑だったりといった点がありました。それらを解消するため、新たな制度になったということですね。
訪問施術料には1、2、3の4種類あります。3までなのに4種類とは書き間違えかと思われるかもしれませんが、そうではありません(笑)これは、同一家屋の有無によってのパターン分けがあります。
例えば、訪問にて5局所1回、今まででいう5部位のマッサージを行った場合
訪問施術料1(1人施術):4,550円
訪問施術料2(同時に2人施術):3,400円
訪問施術料3(同時に3人~9人施術):2,710円
訪問施術料3(同人に10人以上施術):2,400円
となります。4種類あるのだから、訪問施術料4にすれば良いのに、と思ったのは私だけではない筈ですね(笑)
このように、施術する人数によって予め料金が決められ、一人一人の負担が均等になります。そして、施術する人数が増えるほど、単価が減少します。
計算してみたところ、10人同時に施術をした場合より、9人同時の方が売上が高くなる、という妙なバランスになっています。人数が多すぎると、事実上の減算になるようですね。
④さいごに
6月の改定は純粋に増額、10月は条件はあるものの総合的に増額、というバランスのようですね。
ただ、実際に始まった際は、計算方法が複雑になると予想されますので、今の内に対応を考えておきたいところですね!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!